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親であればこどもに「こうなってほしい」と願うのであれば、
まずは保護者が変わらなければいけません。
ことばを育てるにはこども一人では育ちません。
ことばだけではありませんが、
こどもは、他者とのコミュニケーションを取ることで、
ことばや運動・認知面が習熟していきます。
では、こどもに「早くお話ができるようになってほしい」と願うなら、
コミュニケーションの楽しさを体験させてあげなければいけません。
いたずらにことばを教え込む作業をしても、
こどもにやり取りをする意思がなければ、
ことばとしてではなく環境音の一部としてしか届いていないかもしれません。
ですから、「人とやり取りする楽しさ」を
日常の中でたくさん盛り込む事が、
分かり合えた・共有できた喜びへと繋がり、
こどもの心とことばを育んでいくのです。
「もっと分かり合いたい」というこどもからの自発的な
働きかけに繋がっていくものと考えます。
一日何回こどもを笑わせることができたかを、
宿題として各家庭に持ち帰ってもらい、
実践した次の回の訓練は保護者の表情を見れば一目瞭然です。
もちろんうまく出来なかった家庭にはデモンストレーションを見てもらいます。
一番見てもらうのは私がどうこどもと接していたかです。
「早くことばを・・・」と思うばかりでこどもが発信していた
やり取りの糸口を見逃していることは良くあります。
だからこそ、こども主導で遊んでもらい、
こどもの興味の趣くままに私は遊びに寄り添います。
決してこちらから「これなぁに?」など質問は投げかけません。
しかし、こどもが物品を渡してくるなら、
「これなにかなぁ〜あっバナナだねぇ」など、
こどもの気持ちとそれに沿った答えをさりげなく呈示するのです。
こどもが「バナナ」と復唱するならば、「黄色いバナナだね」
「バナナ大きいね」など他の概念をさりげなく入れていきます。
大人はこどもの心の動きに合わせて、
こどもの心のことばを聞かせてあげることで、
おのずとこどもは「ことば」を拾っていくのです。
だからこそ、こどもを変えるならまずは保護者から変わるべきなのです。
そうでなければこどものことばの伸びはたかが知れています。
それ位こどもを取り巻く家族の力は大切なのです。
専門的な療育支援は毎日24時間受けられるものではありません。
だからこそ「ことば」は家庭で育てていく必要があります。
そして家族みんなで育てていくものだと考えます。
協力者が多いほど、お母さんへの負担と
成長の喜びが確実に変わってきます。
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